今やサスティナブル建材として世界中から愛され、日本においても公共施設や寺社仏閣に引っ張りだこの『砂利舗装材|グラベルフィックス』。開発したオランダのBERA社は、「砂利舗装材」で満足せず、新たに2017年、グラベルフィックス同様のハニカム構造で「芝生用」の舗装システムの開発を始めました。
グラベルフィックス開発に至った「水不足問題」を受け、世界中で今の私達や未来の世代が生きるために、 植物の生育や食物連鎖を維持するために必要不可欠 で最も重要なものは「水」であるということを認識しました。舗装を変えることで、天の恵みである雨水を浸透させ、土壌に水をもたらすことができるという「グラベルフィックス」では、すでに世界中で成功している実績がありますので、その能力を生かし横展開として開発を進めました。
膨大な量の使用済み廃棄物(梱包材)を減らすために、廃棄物の収集から洗浄、細断し、製品の製造に適したプラスチックに蘇らせる方法を見出し、『グラスフィックスエコプラス』を生み出しました。
『グラスフィックスエコプラス』のデザイン要素
●寿命を迎えた材料も清潔でリサイクル可能
●ハニカム構造は強力でハニカム上を車両が走行するため、草の根が保護され成長し続けられる
●ハニカムには、サイドに開口部があり、芝生は垂直方向および水平方向に成長可能
チェコ共和国で最大の技術・工学大学のBrno University of Technology (ブルノ工科大学)の協力のもと、これら全ての要素をどのように組み込み、持続可能で強力な製品を作り出すため、試行錯誤を繰り返しました。その後、材料とハニカム構造を最適化するためにコンピューターで生成されたシミュレーションが、現在の設計につながり、その後6か月以内に機械も製造し、本格的に始動。「グラベルフィックス」同様、新たな持続可能商品として、約6割が何らかの障害を持っている雇用者によって製造され、2018年に発売開始しました。
わたしたちは、こうしたエコ商品を展開するBERA社が開発した芝生を守りながら育てる『グラスフィックスエコプラス』を通じて、公共施設や店舗の駐車スペース・遊歩道を緑化し、緑のある美しい景観づくりを目指していきます。