これからの建築の価値を高めるために、世界中から“いい”ものを探し、日本に広めるMYKE。立ち上げ当初に設定した7つのコンセプトは、“いい”を探し出す“基準”になっています。7つのコンセプト一つひとつに込められた思いやエピソードをご紹介します。今回で最終回。7つ目のコンセプト、「地球環境に配慮があること」のお話しです。
環境先進国オランダの企業から学ぶ、
環境に対する価値観。
7つ目のコンセプトである「環境に配慮があること」を考えるきっかけとなったのは、「グラベルフィックス」の製造元であるBERA社の企業理念です。BERA社の位置するオランダは、国土の50%が海抜0mとなるため、常に浸水の対策を行う地域です。さまざまな環境に対応し、貴重な雨水を土壌に還すプロダクトによって、地球環境の改善に取り組んでいます。日本でも環境に対する取り組みは多く見られますが、「環境先進国」とは大きな違いがあると感じました。目に見えるエコだけではなく、素材や仕組みそのものから、地球環境というテーマを考えていかなくてはならないという使命感にかられたのです。
機能+素材、そして製造過程。
地球を想う行動とは。
MYKEの商品である砂利舗装材「グラベルフィックス」は、アスファルトやコンクリートとは異なり、ハニカム構造により雨水が地面に浸透することから、地球に水を戻していくことが可能です。それ以外にも、素材自体がリサイクルポリプロピレンであることも特徴の一つです。さらにBERA社の地球への取り組みは製造過程までにも反映されています。資源から製品を作り出しては必ず「ゴミ」になってしまう「ゆりかごから墓場まで」ではなく、原材料から作られたモノを再び原材料に戻そうという「ゆりかごからゆりかごまで」という新しいモノづくりの考え方が実践されています。
私たちは、そのモノづくりの姿勢を含め、オランダのBERA社には本当に学ぶことが多くありました。
つくる人、販売する人、使う人。そして環境。
みんなが豊かになれる商材を見つけるために。
「地球環境に配慮があること」はわたしたちの基準でもありますが、つくる人も含めお客様の選ぶ基準にもなっていると思います。これからの商品開発に関して、「地球環境」というテーマは必須です。MYKEの商材を通して快適な環境づくりを実践することは、利益だけではなく「世界中に幸せをばらまく」という私たちのグループミッションにも基づいています。日本から発信している建材ブランドMYKEの一員である「グラベルフィックス」が、雨水を地面に浸透させることによって、地中に水を貯めて、飲み水をつくる。そんな地球規模の物語を実現できるのも、建築建材の世界だと思います。選んだ建材から地球環境を考え、豊かになれる、それを実現することが目標であり、私たちの日常の認識でもあるのです。