「どうせ住むなら、自分好みの部屋にとことんこだわりたい」
「競合店舗に差がつくようなユニークな内装にしたい」
「リフォームしたいが、なるべく安く抑えたい」
そんな方なら、一度はDIYを検討されたことがあるのではないでしょうか?
ここでは、初めて自分の手で内装リフォームをする際に、知っておくべき基本情報を紹介するとともに、理想の空間づくりに向けてのステップを解説していきます。
初心者向け|お部屋の内装でDIYできる箇所と施工の流れ
初めてのDIYは、大掛かりなものではなく簡単な事からこなしていくのがよいでしょう。比較的簡単で、かつ部屋の印象を一気に変えられるのは下記の箇所です。
壁
部屋の中で一番面積が広い壁のイメージを変えるだけで、ガラリとイメージチェンジできます。天井や床に比べてDIYしやすい場所であり、壁紙のクロスの種類も豊富で好みの雰囲気に仕上げることが可能です。
・壁紙・パネルを貼る
初めての方でも簡単に施工できる生のり付き壁紙や、シール壁紙など豊富なラインナップがあります。古い壁紙を剥がして張り替えるタイプと、古い壁紙の上から貼れるタイプがあります。前者の方が綺麗に仕上がることが多いですが、賃貸マンションなどの場合は現状復帰ができるよう既存の壁紙の上に貼ってはがせるタイプを選びましょう。
DIYなら、リフォーム業者に依頼する場合の1/3程度の予算となるのが一般的です。壁紙がシワになったり隙間が開いたりすることもありますが、何と言っても安価に済ませられることが最大のメリットです。
・壁を塗る
壁紙の上から塗れるペンキなら、短時間で簡単に内装のDIYができます。塗ムラが出来にくく仕上がりが綺麗なペンキや、200種類以上のカラーラインナップがある商品もあるので、好みの色味を探してみてください。
・アクセントをつける
ウォールステッカーやタイルなどを使ってデコレーションする手軽なDIYです。シーズンごとにチェンジするのもよいでしょう。
塗壁の施工の流れ
1.塗料を塗らない箇所にマスキングテープなどで養生します
見合った量の水を、少しずつ加えながら練っていき、ダマが無くなるまで混ぜます。
2.乾燥しないようにビニールなどをかぶせ、水分を全体に馴染ませるために3分ほど寝かせます。
3.コテ板に漆喰を乗せ、コテやヘラで壁を塗っていきます。道具が使いこなせばい場合は、手袋をはめた手で 直接壁に塗りつけた後、コテやヘラで塗り広げてもよいでしょう。
4.柄をつけたい場合は、一度薄く塗っておき、その上から2度塗りする方法がおすすめ。塗り終えた状態の厚みが2mmほどになるように塗ります。
5.完全に乾くまでに数日かかります。扇風機を使用したり、窓開けて空気を入れ替えると早く乾きます。
床
家の中で壁の次に面積の大きい床ですが、ひと口に「床のDIY」と言っても、床材の種類もさまざまあります。それぞれの素材の中にもグレードがあり、ハイグレードな床材の方が当然価格も高くなりますので、予算に合わせた素材選びをしましょう。
・フローリング
木質製品で、床材の代表例です。無垢材の場合は独特の木の質感や肌触りがよいのが魅力ですが、天然素材なのでメンテナンスは必須です。木材の種類によって価格が異なりますが、8畳のリビングで10〜20万円が相場とされています。
クッションフロア
ビニール素材でできているシート状の床材です。耐傷性に優れ、汚れがついても拭き掃除でキレイにできるため水回りなどで使用されます。価格も比較的安価です。(8畳のリビングの場合、張り替えで8~12万円、重ね張りで5〜10万円が相場)
・フロアタイル
クッションフロアと似たビニール素材の床材ですが、パネル状のタイプです。木目や石目などの質感を再現しているものもあり、クッションフロアより丈夫で高級感のあるものが多いです。(8畳のリビングの場合、張り替えで8~15万円、重ね張りで6〜12万円が相場)
・カーペット
じゅうたん素材で、ロール状・タイル状の2種類があります。布素材の温かさがあり、柔らかい足触りが特徴です。(8畳のリビングの場合、張り替えで8~16万円、重ね張りで約6~12万円が相場)
釘や接着剤を使用せず置いてはめ込んでいくだけのタイプや、四角いパネルを敷き詰めるタイプなど、作業の難易度も検討すべきポイントです。また、元の床材を剥がしてから新しい床材を張る「張り替え」と、元の床材の上に新しい床材を張る「重ね張り」の2通りの方法がありますが、賃貸の場合は簡単に貼ってはがせる重ね貼りタイプを選びましょう。
クッションフロアの施工の流れ
1.下地処理
a.張り替えの場合は、古い床材を剥がし、下地に凹凸がある場合は床の下地処理材を使い、穴や凹みを埋め、乾いた後にサンダーで表面を平らに削ります。
b.上貼りをする場合、凹凸がない場合は表面の汚れなどを除去してから、そのまま接着剤を塗って施工できます。
2.クッションフロアの仮敷き
a.切りしろを10cmほど残してカッターで切り離します。
b.1枚目を奥の壁にぴったりと付けます。2枚目以降は、少し重ねながら敷いていきますが、このときに継ぎ目(ジョイント部分)の柄がぴったり合うように調整してください。位置が決まったらズレを防ぐため養生テープで仮止めします。
c.最後の1枚は、必要な幅に切りしろ10cmほど足した長さをあらかじめカットしておきます。これで仮敷きの完了です。
3.入隅・出隅をカットします。
4.クッションフロアを部屋の半分だけめくり、床面に接着剤を塗ります。
5.オープンタイム(接着剤が接着可能になるまでの待機時間)を取ったら、クッションフロ アを貼ります。
6.壁際などの余分なクッションフロアをカットし、柄の位置を合わせた継ぎ目(ジョイント 部分)は、重なった2枚のクッションフロアを一緒にカットします。
天井
天井をリフォームする方法にもいくつか種類があります。
・クロスの貼り替え
最も簡単にDIYできるのが壁紙を張り替える方法です。クロスの種類にもよりますが、材料費の相場は20㎡で3~5万円、1日程度で完了します。
・塗装
好みの塗料を塗る方法です。材料費は5,000円〜とリーズナブルですが、床や壁の養生をしっかり行う作業時間と塗料の乾燥時間も含めると1〜2日程度必要です。
・羽目板を貼る
天井に薄い板を張る方法で、DIY向けの商品も販売されています。材料費は4〜10万円程度が一般的です。
天井の塗装の流れ
1.養生する
・電気フードやドアフレーム、隣接する壁など、塗料を塗りたくない場所に塗料がつかない ようマスカー、マスキングテープ、養生シートなどを貼って保護します。養生が曲がって いると、塗装エリアも曲がってしまうので、慎重に作業を行いましょう。また、テープが しっかり密着していないと隙間に塗料が入り込んでしまうので、貼った後にしっかり指で 押さえましょう。
・ピアノやソファなどインテリアに塗料が飛び散る可能性があります。布や新聞紙などで必 ずカバーしてください。
・天井から塗料が垂れる場合があるので、床にも養生シートや新聞紙などを敷きます。
2.塗装する
・ローラーに専用の延長棒をつけ、広いエリアを塗っていきます。
・電気フードの周りなど、ローラーで塗れないエリアはハケを使って塗っていきます。
3.塗料を乾燥させる
・乾燥時間は塗料のタイプによって異なるため、事前に確認しておきましょう。
・養生に使ったテープ類は塗料が乾く前に外しましょう。
初めてのDIYでそろええておくべき道具と工具
初めてDIYに挑戦する場合は、材料選びだけでなく道具・工具選びをする必要があります。ここでは、初心者の方がそろええておくべき必要最低限のアイテムをご紹介します。
道具編
・メジャー
壁や床など広いエリアで使うことが多いので、幅が広く厚みがあり、長く伸ばした時に折れてしまわないものが使いやすいです。薄く柔らかいメジャーは材料を図る際にやや不便に感じるでしょう。
・カッター
木材や厚いクロスなど硬いものを切る機会が多いので、柄と刃がしっかりしたものを選びましょう。すべり止めがついていて握った時に安定感があるものがおすすめです。
・水平器
材料や部材などを取り付ける際に水平かを測る道具です。100円ショップで購入できる安価なものもありますが、内装のDIYで使うのであれば、ある程度精度がある30cm〜1mぐらいのサイズのものを選びましょう。
・サシガネ
L字型の道具で、寸法を測る、平行線・曲線を引く、直角を書き出すなどいろいろな使い方ができ、DIY初心者にもおすすめです。センチメートル表記になっているものを購入しましょう。
・グルーガン
専用のグルースティックを熱で溶かして接着面に乗せ、冷えて固まると接着させるグルーガンは、工芸や手芸で使われています。作業効率を求める場合は、コードレスタイプを選びましょう。
・サンドペーパー
木材の切り口を整えたり、接着強度を上げるため表面を削るのに使用します。サンドペーパーの粒度は180〜240が一般的に使われる目の粗さで、数字が小さいほど目が粗く、大きくなれば細かくなると覚えておきましょう。
工具編
・カナヅチ
もっとも一般的な「両口玄能」は、頭の両端が打撃面になっているタイプです。他に も、片方の端が尖っていてクギ締めに便利なタイプや、片方が釘抜きになっているネ イルハンマーなどがあります。仕様用途に合わせて選びましょう。
・電動ドライバー
材料に穴を開けたり、ネジを締める作業が続くことが想定されているのであれば一 台あると便利です。初めの一台なら小型のものがおすすめ。コード式と充電式があり ますが、外での作業が多い場合には充電式がよいでしょう。
・タッカー
建築用の強力なホッチキスで、厚手の布や木材にも打ち込めます。
・のこぎり
木材を裁断するノコギリにも、横挽(木目に対して垂直)・縦挽(木目に平行)な ど、さまざまな種類がありますので、目的に応じて選ぶ必要があります。木材以外に も金属やプラスチックなどさまざまな素材を裁断したいなら替刃式のものを選びま しょう。
店舗の内装DIYについて|注意点を確認
内装は、店舗の第一印象を左右する大きな要素の一つです。その店らしさが意図通りに伝わるか、お客様がまた来店したいと思うかどうかは、内装デザインが決めるといっても過言ではありません。思い通りの内装に仕上げるために、DIYしたいという方も多いのではないでしょうか?
ですが、建築に関する知識が不十分な状態でDIYに取り掛かると思わぬトラブルを招く恐れもありますので、内装DIYのポイントをしっかり押さえておくことが大切です。安全にかつ計画的にDIYを行うために、知っておくべき注意点をご紹介していきます。
店舗の内装のDIYに必要な期間を調べる
DIY作業に取り掛かる前に、着手から完成に必要な期間を必ず調べておきましょう。塗装や接着剤の乾燥時間などは見落としがちです。各工程にかかる期間を細かく算出した上で、完成後に気になる箇所の微調整する余裕を含めたスケジュールを組むことがポイントです。
無理な日程で内装のDIYを終わらようとすると、乾燥していない塗料や糊がお客様の服や持ち物に付着してしまい、謝罪や弁償が必要になるだけでなくお店の大きなイメージダウンにもつながります。
安全面に注意する
DIYをすれば、内装工事費の節約にはなりますが、慣れない大工作業をしてケガや事故を起こしてしまうと、その工事費を上回る補修費や医療費が発生してしまいます。
作業中のケガや事故だけでなく、営業中にDIYで作った棚などが落下してお客様にケガを負わせたとなれば、客足が遠のき、店舗継続が難しくなってしまう可能性もあります。DIYの節約効果は最優先せず、安全性に関わる箇所の施工は必ず専門の業者に依頼しましょう。
店舗の壁・床はDIYできる箇所
店舗内装も住居と同様に、壁や床は最もDIYを行いやすい場所であり、面積が広いのでガラリと雰囲気を変えられます。壁紙張り替えは比較的簡単な作業ですが、床のフローリング張り替えとなると、難易度が上がるため業者に依頼する方が無難でしょう。
同じDIYでも、張り替えではなく既存の壁紙や床材の上から重ね張りする方法であれば、初心者でもチャレンジ可能です。壁紙パネルやクッションフロア、タイルシートなどを使えば簡単にDIYできます。
スケジュールに余裕があれば、壁を塗装で仕上げてみましょう。手作業で塗られた壁は、どことなく人の温もりを感じられる内装になります。また、乾くとチョークでペイントできる「黒板塗料」や磁石がくっつく「マグネット塗料」、アンティーク風の仕上がりになる「アイアン塗料」といった機能付きの塗料も販売されていますので、お店のテイストに合わせて選んでみるとよいでしょう。
店舗の内装でDIYできない箇所
有資格者に限定された作業や業者に依頼すべき箇所など、DIYではできない箇所を把握し、業者とのスケジュール調整を先に進めておくことで計画的にDIYを進められます。
配管工事
電気・水道・ガスなどの配管工事には資格が必要です。
具体的に、
・電気の配線:電気工事士
・ガスの配管や元栓の位置変更、元栓の増設:簡易内管施工士
・給水装置の設置や下水道工事:給水装置工事主任技術者、下水道排水設備工事責任技術者
などは、有資格者だけが行える作業であり、無資格でDIYを行った場合は「電気工事法」違反で懲役刑・罰金刑を課せられることもあります。また、漏電や水漏れによる設備故障やお客様への損害に対する保険も適用外ですので、リスクは高いと言えるでしょう。
配線を伴わない電気器具の交換や蛇口の交換などはDIYが可能ですが、どこまでがDIY可能か判断に迷う場合は、必ず専門業者に相談し、必要に応じて業者に依頼をすると安心です。
安全性を脅かしかねない箇所
上記のような資格の有無に関わらず、お客様の安全性に支障をきたす恐れがある箇所はDIYを避け、業者に依頼することをおすすめします。
例えば、重い天然板でできたテーブル・カウンター、吊り下げ式のインテリア、壁付けの食器棚といった重い設備の取り付けが甘いと、万が一落下したときにお客様にケガをさせてしまう恐れがあります。
また、床も耐久性が不足していると抜けてしまう可能性があり、お客様が座っている椅子の脚がはまって転倒してしまったり、割れた木材でケガをしてしまったりする恐れがあります。
店舗の内装DIYのコツは「統一感を持たせる」こと
お店の雰囲気づくりのためには、内装デザインに統一感を持たせることが大切です。オープン当初はトータルコーディネートができていても、家具やインテリアを買い替えたり、内装のDIYを重ねていくうちに、チグハグな組み合わせになってしまう可能性も。DIYにとりかかる前に、お店のコンセプトに沿った内装になっているか、という全体観を再確認して素材選び・施工に取りかかりましょう。
内装DIYにおけるメリット
内装をDIYする大きなメリットは以下の2つです。
費用面
自分でリフォームを行うことのメリットは何と言っても費用面です。DIYをすれば材料費が実費でかかるだけですが、業者に依頼すると、職人の人件費、業者・下請け業者の手数料などが上乗せされます。ものづくりやDIYが好きな人にとっては、費用を抑えつつ趣味の延長のような楽しい時間となるでしょう。
終業後や休日の時間を活用して作業するため、業者に依頼するよりも時間や日数がかかる場合がほとんどですが、その分、完成した空間への愛着も強くなるのもメリットの一つと言えるでしょう。慣れないDIY作業で疲れをためてしまわないようにご注意ください。
デザイン面
専門業者に依頼する場合は、選べる素材に限りがあったり、細かなニュアンスが伝わらなかったりすることがあります。DIYで内装を整えれば、自分の中の完成図を目指して自由に作れるので、そのような悩みからは解放されることになります。
また、塗料のサンプルなどの素材もホームセンターなどで実際に目で見て触って確かめてから購入することで、理想と完成後のギャップが生じることも少なくなるでしょう。
ポイントを抑えて内装をDIYしてみよう
以上、内装DIYを始めるにあたって、知っておくべきポイントをまとめてみました。材料の種類や施工方法はさまざまありますが、幅広い選択肢を知った上で好みにぴったりの内装DIYをすることで、理想の空間イメージに近づけられます。内装DIYを成功させて、心がワクワクする暮らしを楽しんでくださいね。
内装のDIYでは、壁にとことんこだわってみませんか?
おうちのリビングや、店内の内装でやはり一番に目が行くのは壁ではないでしょうか?
空間の大部分を占めているので、壁のデザインは空間のデザインを左右すると言っても過言ではありません。
特に店舗の内装は、デザイン次第で大きな集客効果を生み出せる要素にもなります。
せっかくならDIYでこだわりの店舗を作り上げてみるのはいかがですか?
そんな壁のDIYを考えている、塗装を検討している方向けに、クロスと塗り壁のよいところをあわせた新しいデザインの塗る壁紙を活用していただければと思います。
「シルクプラスター」という内装DIY用の商品はご存じでしょうか?
「シルクプラスター」はヨーロッパで生まれた商品です。毛糸をほぐしたようなふわふわ感、キラキラ・ラメ仕様で、照明が映えるおしゃれな壁に仕上がります。
DIYってなんとなく難しい、初心者には大変そうだと思っていませんか?
「シルクプラスター」はプロの職人に施工を依頼すること可能ですが、内装DIY用の商品なので取り扱いは簡単。バケツと専用プラスチックコテがあれば簡単に塗れます。塗った後でも霧吹きで水を吹きかけるだけで簡単に補正ができるので、DIYが初めての方でも安心してチャレンジできます。また、汚れた部分だけに水を吹きかけて修復ができるので子供部屋など汚れやすい部屋にもオススメです。
天然素材を使用した「VOC(揮発性有機化合物)フリー」の壁紙として、ヨーロッパ最高ランクを獲得しているシルクプラスター。
この機会に「シルクプラスター」でDIYを楽しんでみてください!