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外壁の選び方とは?おさえておきたい4つの方法【専門家監修】

住宅の印象は外壁が左右することもあり、簡単に変更がきかない外壁選びでは、お客様が悩む場合も少なくありません。

「お客様1人ひとりに合った外壁選びをサポートするには、どうしたらよいか」

「外壁選びのポイントを体系的に説明したい」

と考える方もいるのではないでしょうか。

そこで、本記事では外壁の選び方について4つの方法をご紹介します。

外壁選びをサポートするときの参考にしてください。

外壁の選び方について〜4つの方法

外壁の選び方は、主に4つの方法があります。

  • ・デザインで選ぶ方法
  • ・建材で選ぶ方法
  • ・工法で選ぶ方法
  • ・性能で選ぶ方法

それぞれの場面によって、「お客様が何を重要視しているのか?」が違うため、あらかじめヒアリングした内容から、どの方法で選ぶかを明確にしておきましょう。

では、4つの方法について、それぞれ解説していきます。

外壁の選び方「デザインで選ぶ方法」

A cropped image of professional interior designer discuss the color material with her colleagues by comparing with color swatches and color palette document. Creative design concept. Variegated.

1つ目は、デザインで選ぶ方法です。外壁におけるデザインとは、ここでは意匠デザインに影響力が高い、外壁のカラーとテイストをとりあげています。以下にそれぞれ解説します。

カラー

外壁で用いられるカラーには、主に以下の6種類があります。

  • ①:「ブラック」高級感と存在感のあるカラー
  • ②:「ホワイト」軽やかで清潔感のあるカラー
  • ③:「クリーム」穏やかで優しい印象のカラー
  • ④:「グレー」落ち着いたシックなカラー
  • ⑤:「ブラウン」自然に近く親しみやすいカラー
  • ⑥:「グリーン」爽やかで安心感のあるカラー

それぞれのカラーが持つ特徴を踏まえて選ぶと、理想の外壁を実現することができるでしょう。

例えば、明度と彩度が低いブラックには、明るめの木質系サイディングを合わせると全体の明度を上げてバランスの良い外観になります。

ホワイトやグレーは色味のない無彩色で、外壁のベースカラーに使用すると他のカラーと合わせやすくなるでしょう。

お客様の好むカラーが、レッドやイエローなどコーディネートの難しいカラーの場合は、無彩色と併用すればまとまりやすくなります。

テイスト

外壁で用いられるテイストには、主に以下の4種類があります。

  • ①:「シンプルモダン」現代的な雰囲気のテイスト
  • ②:「和風や洋風」瓦屋根や北欧好きにおすすめのテイスト
  • ③:「ナチュラル」自然に調和するような優しい雰囲気のテイスト
  • ④:「ツートン」コントラストが効いたおしゃれなテイスト

例えば、住宅が直線を多用してスッキリとしたデザインであれば、シンプルモダンと相性が良くなります。

日本的な住宅によく使用される瓦や漆喰などに合うのは、文字通り和風テイストです。

お客様が北欧家具好きであれば、洋風テイストを検討します。

以上が外壁に用いられる主なカラーとテイストです。

デザインに注目して外壁を選びたい方におすすめの選び方になります。

外壁のカラーとテイストは、こちらの記事でも取り上げていますのでご参照ください。

https://www.yyy-yamachi.com/myke/products/13959/

外壁の選び方「建材で選ぶ方法」

2つ目は、建材で選ぶ方法です。

外壁に用いられる建材は、主に以下の6種類があります。

  • ①:サイディング
  • ②:タイル
  • ③:ALCパネル
  • ④:自然素材
  • ⑤:ガルバリウム鋼板
  • ⑥:塗り壁

それぞれ解説します。

①:サイディング

サイディングは外壁を仕上げる板材で、新築戸建ての80%以上で使用されています。

材質の違いから、以下の4つに分類されます。

・「窯業系サイディング」

セメント8割と繊維質2割で構成された外壁材で、日本住宅ではシェアの高さが特徴です。

耐震性や耐久性に優れており、色のバリエーションが豊富で、コストパフォーマンスに優れたメリットがありますが、吸収性が高いため表面塗装が必要になる場合があります。

・「金属系サイディング」

金属板を加工した表面と、断熱材で裏打ちした外壁材で、軽くて防水性に優れた特徴があります。(窯業系サイディングに次いで普及しています。)

金属系サイディングは断熱性があり、冷害に強いのがメリットですが、ボード自体の温度変化が激しく衝撃に弱いのがデメリットです。

・「樹脂系サイディング」

塩化ビニル樹脂という合成樹脂で構成された外壁材で、軽量なのに強度があるのが特徴です。

(主に北米で広く普及していますが、日本ではあまり扱われていません。)

樹脂系サイディングは耐久性や耐候性に優れ、コーキングが不要というメリットがありますが、耐火性能がなく、カラーバリエーションが少ないためデザイン性の低さがデメリットです。

・「木質系サイディング」

天然の木材を用いた外壁材で、自然の温かみが感じられるような仕上がりが特徴です。

木質系サイディングは不燃処理を施しているため、防火性や耐火性に優れているメリットがありますが、劣化を防ぐためのメンテナンスが必要になります。

これらのサイディングにはさまざまな特徴があるため、メリットやデメリットを踏まえて選ぶことが大切です。

例えば、雪の多い寒冷地では冷害に強い金属系サイディングや、耐候性に優れた樹脂系サイディングなどを検討すると良いでしょう。

②:タイル

タイルは外装用にセラミックといった耐久性に優れた素材を用いています。

吸水率が低い素材のため、雨による劣化を防ぐことができます。

耐久性もあり、紫外線での経年劣化が少ない点もメリットです。

タイルには20〜30年ほどの耐久性があると言われているため、長く使用できる外壁材として選択肢の1つになるでしょう。

しかし、目地部分に雨水が滞留すると外壁の内部が湿気を帯びて、劣化が早まることがあります。内部に雨水が浸入すると、タイルと外壁仕上げ材の間に隙間が発生する可能性もあります。

また、タイルは形もカラーもデザインが豊富なので、耐久性もデザインも重視したい方によいでしょう。

③:ALCパネル

ALCパネルはケイ酸質、石灰質、アルミニウムを主な原料とした、軽量気泡コンクリートパネル​​のことです。

耐久性や耐火性に加えて耐震性にも優れ、一般住宅の他に高層ビルや公共施設などにも使用されています。

ALCパネルは防水性が低いため、ひび割れや破損などを防ぐために表面塗装が必要になります。

耐火性や耐震性に優れたALCパネルは、防災をメインに検討したいお客様には向いている建材です。

④:自然素材

自然素材には木材や漆喰、天然石などがあります。

自然素材は化学物質を含まないため、人工的な物質に対するアレルギー疾患がある人でも健康に安心して暮らすことができるでしょう。

また、何十年も経った後に同じものや似たようなものが手に入りやすいことから、部分的な交換でメンテナンスができます。

しかし、自然素材自体にアレルギーがある人にはリスクがあり、他の素材よりも割高になる場合があるのはデメリットです。

自然素材を選ぶ時は部分的に用いて、他の建材と組み合わせるのも1つの方法と言えます。

⑤:ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板はアルミニウムや亜鉛など、サビに強い素材でメッキした金属パネルです。

金属よりも断熱性や遮音性に優れ、防水性もある建材ですので外壁の汚れを水洗いすることができます。

正しいメンテナンスを行えば20〜30年ほど使用が可能で、メンテナンスも手軽です。

水分を通さないガルバリウム鋼板は、湿気対策のために施工費用が高くなるケースがあります。

ガルバリウム鋼板は、メンテナンスの手間が少ないことや、金属ならではのおしゃれな外観も楽しみたいお客様におすすめです。

⑥:塗り壁

塗り壁はモルタルや珪藻土などを使って仕上げた外壁です。

例えば、モルタルはセメントや砂と水を合わせて作られた建材です。職人の手作業で仕上げるのが特徴と言えます。

波模様を付けたり、タイルやレンガを埋め込んだり独特の風合いを出すことができます。

塗り壁は、素材にもデザインにもこだわるお客様に最適でしょう。

外壁材の種類はこちらの記事でも取り上げていますので、ご参照ください。

https://www.yyy-yamachi.com/myke/products/13838/

##外壁の選び方「工法で選ぶ方法」

3つ目は、工法で選ぶ方法です。

外壁の工法には、大きく以下の2種類があります。

①:湿式工法

②:乾式工法

湿式工法は、漆喰やモルタルなどを用いて職人の手作業で仕上げる工法です。

日本の伝統的な外壁工法であり、職人の技術によって仕上がりが左右されることがあります。

また、乾式工法は、大量生産されたパネルや合板を現場で取り付けていく工法です。

サイディングやALCパネルが乾式工法に該当し、一定のオペレーションで施工していくため、湿式工法ほど熟練の技術は必要ありません。

大量生産によって材料コストが下がり、工期の短縮で施工コストも抑えることが可能です。

工法で選ぶ時は、天然素材や塗り壁などを用いたり、伝統的な住宅様式にこだわりたいお客様には湿式工法が合うでしょう。

コスト重視や、シンプルな外観を希望されるようであれば乾式工法も選択肢の1つになります。

外壁の選び方「機能で選ぶ方法」

An image of screw on the roofing felt

4つ目は、機能で選ぶ方法です。

外壁材の機能には耐久性やメンテナンス性などがあります。

例えば、ALCパネルは適切なメンテナンスを行うと50〜60年ほどの耐久性があると言われています。

窯業系サイディングの耐久性は、メンテナンスを行っても10〜30年ほどです。

また、外壁のメンテナンス性は外壁材によって異なります。

サイディングの場合は10年前後でメンテナンスを検討しますが、タイルは汚れや傷が付きにくく、目地の塗装や補修が主なメンテナンスになるため頻度やコストをおさえることが可能です。

以上が外壁を選ぶときの4つの方法です。

お客様が何を重視したいのかを明確にした上で、選んでもらいましょう。

しかし、耐久性やデザインなど、すべて重視したいお客様もいるかもしれません。

弊社の塗り壁システム「レナガス」には、さまざまな機能が備わっており、いいとこ取りができます。

最後に、レナガスの具体的な機能をご紹介します。

レナガスの塗り壁を推奨する4つの理由

外壁を選ぶ際、「レナガス」をヤマチコーポレーションでは推奨しています。理由は以下の4つです。

  • ①:柔軟性
  • ②:耐久性
  • ③:メンテナンス性
  • ④:デザイン性

それぞれ解説します。

①:柔軟性

1つ目は、柔軟性です。

レナガスは、建物の変化に対応できる柔軟性を備えています。

地震などの自然災害や建物の老朽化により、壁にクラックが発生することがあります。

レナガスはガラス繊維でできたファイバーメッシュを使用して壁の全体を覆い、高弾性素材の力でヒビ割れを防ぐことが可能です。

②:耐久性

2つ目は、耐久性です。

一般的な外壁でクラックが発生すると、ヒビ割れにつながることがあります。

とくに、寒冷地では水分が凍結をしてヒビ割れが大きくなってしまいますが、レナガスは寒暖差の激しい北海道でも広く扱われています。

こうした寒暖差のある地域においても販売実績があ流ことで、耐久性に優れていると言えるでしょう。

③:メンテナンス性

レナガスは強く、汚れにくい壁に仕上げることができます。

例えば、レナガスを塗った外壁はナノ親水効果によって、空気中の水分が弾かれずに壁の表面に吸着します。

コート材が無くても壁を水の膜で守るため、汚れが雨水で流されてきれいな状態を保つことが可能です。

また、カビと藻の培養試験では、培養8週の時点でもカビや藻の発生がなく、壁の美しさを維持する性能が認められています。

以上のように、レナガスを用いた壁は汚れにくく清掃も簡単に行えるため、メンテナンス性が向上します。

④:デザイン性

4つ目は、デザイン性です。

レナガスは以下の4つの仕上がりを選べます。

・「セミスムース」フラットでシンプルな外観イメージになる

・「マリブ16」細やかな質感を持つ

・「マルチテックス」表情のある大きなコテづかい

・「サークルテックコース」特徴的な溝のデザイン

また「マルチテックス」には、パターンのバリエーションが用意されています。

例えば、クシ目鏝や左官刷毛を使ったボーダー系、鏝の剣先やその他を使用したラフ系・ソフト系の仕上がりが可能です。

さらに、カラーのバリエーションは仕上がりごとに60色の中から選ぶことができます。

4つの仕上がりと、60色のカラーバリエーションで合計240通りものデザイン性は、レナガスを推奨する理由の1つです。

レナガスの詳細はこちらのページをご参照ください。

https://www.yyy-yamachi.com/myke/brand/lenagas/detail/

外壁を選ぶときには4つの方法をもとに選んでもらおう

以上、外壁の選び方4つの方法をご紹介しましたが、外壁を選ぶ際には、「何を重視したいか」を先に決める必要があります。

人によってライフスタイルや嗜好も異なるので、何を重視したいかを決めておかないと、「イメージと違った」ということになりかねません。

何を重視したいかを決めた上で、外壁の選び方4つの方法にもとづいて選んでもらいましょう。

理想の外壁選びのために、本記事が参考になれば幸いです。

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