「漆喰を塗り替えたいけど、費用はどのくらいかかるんだろう?」「漆喰はDIYできるのかな?」といった疑問を抱いている人も少なくないのではないでしょうか。
漆喰をメンテナンスするためには、まずはメンテナンス方法や塗り替え方法、塗り替えのための準備などを知ることが重要になってきます。
もちろん人によって漆喰をメンテナンスするための予算も異なってくるので、メンテナンスにかかる費用相場を知ることも大切です。
そこで今回は、漆喰のメンテナンス方法や塗り方、費用、漆喰のDIYでの塗り替え方法などについてご紹介します。
漆喰のメンテナンス方法
漆喰は「呼吸する壁」とも言われています。漆喰をきれいにより長く保つためには、適切なメンテナンスが必要になります。以下では、漆喰のメンテナンス方法についてご紹介します。
汚れやカビ
漆喰は、壁が汚れてしまったりカビが生えてしまうと、景観が損なわれ台無しになってしまいます。
軽い汚れであれば、消しゴムで簡単に落とせます。消しゴムで落とせないような頑固な汚れやカビの場合は、市販されているメラミンスポンジを試してみるのがおすすめです。
ひび割れや傷
一般的にひび割れや傷の場合には、部分補修で上から漆喰を塗り重ねる方法をとります。しかし、全体が激しく劣化している場合には、一度表面の漆喰を剥がして塗り直さなければいけません。
漆喰はひび割れしやすく、傷が付きやすいです。定期的にチェックするようにして、もしもひび割れや大きな傷が入ってしまった場合には、早めに補修するようにしましょう。
剥がれ
漆喰が剥がれてしまった場合には、表面の漆喰を剥がし、下地調整をして塗り替える必要があります。下地を除去してから塗り替えをする場合には、重ね塗りに比べて施工期間も長く手間もかかります。
そのため、こまめに漆喰の状態をチェックするようにして、早めに劣化を見つけ出すようにすることが大切です。
タイプ別 漆喰の塗替え方法と費用相場
漆喰の塗り替えは、タイプによって方法も費用も異なります。以下では、タイプ別に分けて詳しくご紹介します。
既存の漆喰を補修する場合の費用相場
既存の漆喰を補修する場合の費用相場は、漆喰の劣化の程度によって変わってきます。漆喰壁の表面にひびが入っている場合の補修では、漆喰の重ね塗りを行います。
しかし、ひび割れの状況が酷く下地も見えてしまっている場合には、漆喰を除去し下地からすべてやり直しをしなければいけません。
費用相場は、漆喰の重ね塗りをする場合には5,000円/㎡以上です。漆喰を下地からやり直しの場合には8,500~30,000円/㎡程度です。
費用はあくまでも目安になるので、場合によっては別途費用ががかかることもあります。
既存の漆喰に塗装をする場合の費用相場
既存の漆喰の壁に塗装する場合には、漆喰壁専用の塗料とシーラーを使います。シーラーは、漆喰と塗料の吸着性を高めるために必要な漆喰下地処理です。
既存の漆喰に塗装をする場合の1㎡あたりの費用相場は、3,000〜3,500円です。
費用はあくまでも目安になるので、場合によっては別途費用ががかかることもあります。
既存の漆喰に塗装をする場合の塗料について
一般的な外壁塗料は漆喰に適しておらず、塗装から1~2年程度で剥がれてしまうため、漆喰に適した塗料を使う必要があります。調湿性がある塗料・アルカリ耐性が強い塗料・つや消し塗料などです。
リフォームで漆喰にする場合の費用相場
漆喰壁にリフォームする場合の費用は、下地となる壁が現状のままで使用できるかどうかによって決まります。
現状の壁を下地として使用できるのであれば、費用を下げられます。しかし、現状の下地がそのまま使えない場合には費用は高くなります。
ビニールクロスが下地にすでに貼られているような建売住宅や新築マンションの場合には、リフォーム工事が必要になるため費用は高くなります。
漆喰のDIYでの塗替えについて
漆喰をDIYで塗り替えをする場合には、事前にしっかりと情報収集や準備をして取り組む必要があります。以下では、漆喰の塗り替えをDIYで行う場合について詳しくご紹介します。
漆喰を塗る前の準備
まずは、漆喰を塗る場所を決めて下地となる壁の確認をします。施工場所が決まったら、施工面積を割り出します。「部屋の高さ×壁」で施工場所の面積を求められます。
次に養生と呼ばれる、塗装する場所の保護を行います。漆喰材料と施工道具の準備もあらかじめしっかりと行っておきましょう。
また、大まかに塗装のスケジュールを立ててから施工を始めるようにするのがおすすめです。スケジュールを立てておくことで、作業をスムーズに進められます。
たとえば、塗り替え道具の準備に1日、養生に1日といったように目安を決めておくといいでしょう。
漆喰の塗り方
漆喰を塗る前の準備が完了したら、次は実際に漆喰を塗っていきます。下塗りは、できるだけ表面を平らに薄く塗るようにします。もしうまく塗れない場合でも、仕上げ塗りでカバーできるので問題ありません。
下塗りをしたら次は仕上げ塗りです。仕上げ塗りは下塗りが乾き切らないうちに行います。仕上がりをきれいにしたり施工の効率をあげるために、仕上げ塗りは下塗りが乾き切らないうちに行うのがおすすめです。
塗るときには、コテを利き手と逆方向から利き手側に向かって平行に滑らせるようにすることで、スムーズにコテが流れるので塗りやすくなります。
浮いている部分や剥がれている部分がある場合には、カッターやスクレイパーなどを使用して取り除く必要があります。
そのまま浮いている部分や剥がれている部分の上に塗装してしまうと、漆喰が一緒に剥がれてしまったり、浮いた部分の凹凸が漆喰の表面に浮き上がってしまうことがあります。
漆喰のDIYの費用相場
ホームセンターやインターネットなどでも販売されている漆喰の費用は、990〜1,600円/㎡程度です。下地材が必要になった場合は、さらに1,000円/㎡程度の費用もかかります。
そのほかにも、漆喰を乗せる盛り板や塗装面以外に漆喰がつかないようにカバーする養生テープやコテなど、さまざまな道具をそろえる必要があります。そのため、準備する材料や道具によって費用も異なってきます。
漆喰のDIYの注意点
漆喰のように機能性のある壁材は、施工がしっかり行われていないと十分に効果が発揮されない場合もあります。
また、漆喰塗りは下地の状態が仕上がりに大きく影響します。DIYで漆喰の塗り替えをした場合には、漆喰がひび割れてしまったりすることもあります。そのため、業者に依頼をしたほうが確実と言えるかもしれません。
まとめ
漆喰のメンテナンス方法、塗り替え方法や費用、漆喰のDIYでの塗替え方法などについてご紹介しました。
業者に依頼する場合にもDIYする場合にも、施工前にはしっかりと情報収集をしておくことが大切です。その上で、方法や費用などの面で自分に合った漆喰のメンテナンスを行いましょう。
漆喰の塗り替えには「JAPAN漆喰」がおすすめ
漆喰の塗り替えにおすすめなJAPAN漆喰について詳しくご紹介します。
DIY漆喰はやはり本漆喰と比べると施工性・機能性が劣ります。
そのため漆喰の本来の機能性を求めるのであれば、プロに依頼し、本物の漆喰(JAPAN漆喰)を使うのがおすすめです。
JAPAN漆喰について
JAPAN漆喰は、100%天然国産漆喰で、採掘から製造までを一貫して日本で行われています。
日本国内有数の良質な石灰石を原料とし、伝統的な塩焼工法で、じっくりと時間をかけて窯で焼成します。塩焼製法で作られた石灰石は、より白くひび割れに強い、純度の高い漆喰になります。
JAPAN漆喰は100%天然素材で作られているため、揮発性有機化合物などの人体に有害な物質を一切含んでいないのが特徴です。さらに、現代建築に合った滑らかで柔らかい塗り心地を追及しています。
無機物が原材料であるため、火気に強く高い防火性能を有しています。また、漆喰の主原料である消石灰は、強アルカリ性でカビや菌の発生を防ぐ作用を持ちます。そのため、家の中を清潔に保つことが可能です。
漆喰の表面には、目に見えない大きさのスポンジ状の小さな穴が空いています。スポンジ状の小さな穴は、湿度が高いときには水分を吸収し、湿度が低いときには水分を放出するという特性を持ちます。
穴の特性によって、快適な温度を保つことが可能になります。また、水分のほかに臭いの吸収もするため、消臭効果を期待できます。
JAPAN漆喰の費用
JAPAN漆喰の安設計価格は、 ¥4,500〜¥5,000 / m²です。材工の場合の目安価格であり、材料のみの販売となります。
塗り方のパターンによって価格は変動するため、あくまでも目安として参考にしてみてください。