塗る壁紙シルクプラスターは、素人施工でも本当に大丈夫?
素人スタッフが塗ってみた感想と、塗るときのコツをまとめてみたので参考にしてください★
▼事前準備について
●材料準備
シルクプラスターは、セルロース繊維が原材料のふわふわの素材。水と混ぜ合わせることで粘度がでて壁に塗ることができる素材に変化します。
ここで注意!シルクプラスターの本施工12時間前に材料を練っておく必要があります。
素材と接着剤を水と混ぜ合わせることで壁にくっつく状態になるので、その前に作業をして材料を馴染ませておく必要があるんです。塗ろうと思ってもすぐに塗ることはできないので、作業のスケジュール調整が必要ですね。
施工要領書では、大きなバケツに入れて水と混ぜ合わせることをおすすめしていますが、ない場合はビニール袋を二重に重ねてその中で練ってもいいと思います。(※スタッフはよくこのやり方をしています。)
●下地処理
下地は基本的に無機質なボード(せっこうボード、コンクリート、無機塗料等)などであればなんでもOK。『リフォームで塗りたい!』という場合には、クロスの上からでも塗ることができます。
ですが、どの下地であっても下地処理をする必要があります。
また、木下地(ベニヤなど)に施工の場合には、アク留め処理が必要になるので塗布面の状態によっては素人施工は難しいかもしれませんね。。。
▼下地処理について
それでは、どのような下地処理が必要なのかと言うと・・・下地材のプライマーを塗ります。
シルクプラスターの専用下地プライマーのご用意もありますが、ご自身で調達できる場合は一般的に販売されているカチオンシーラーでも対応が可能です。
そして、プライマーを塗る前には養生をしましょう。入隅・出隅や巾木の境目、スイッチプレートやコンセントまわりなどをマスキングテープなどで養生した方がよいと思います。
ここで、おすすめアイテムをご紹介。マスカーってご存じですか??
よく建築現場で使われるお役立ちアイテムなんです!テープとビニールが一体になっていて、養生が楽ちん。
ちなみに、ECショップでは必要な工具をセットでも販売しています。何を用意すればいいのかわからないという方は参考にしてみてください。 こちらから
そして、養生が終わったらプライマーを塗っていきます。ホームセンターなどで販売しているローラーをご用意ください。ローラーを使って均一になるようにプライマーを塗っていきます。
出来ればプライマーは2度塗りすることをおすすめしています。
▼シルクプラスターについて
●準備編
下地処理が完了したら、シルクプラスターを塗っていきます。ここで必要なのがコテ。専用のプラスチックコテをご用意していますので、そちらをご使用いただくことを推奨しています。
ホームセンターで販売されているようなプラスチックコテでもよいのですが、コテの硬さが商品によってそれぞれ違うので、中には塗りにくいと感じるものも・・・。結果、専用コテが一番塗りやすかったです。
ここで、よく聞かれるのが養生について!
プライマーを塗るときにはしっかり養生してもらいましたが、シルクプラスターを塗るときには養生にコツが必要です。入隅・出隅などにガッツリ養生をしてしまうと養生テープを剥がすときにシルクプラスターもいっしょに剥がれてしまう・・・ということが多々あります。
ちょっと隙間をあけて養生テープを貼るか、もしくは養生なしでやってみる!というのもアリ。スタッフは入隅・出隅は養生なしで施工するのがいちばんやりやすいと感じています。
違う面にシルクプラスターがついてしまったとしても水拭きすれば取れるので、はみ出たところはあとから修正もいいと思います????
●施工編
施工のポイントは大きく2点。 この2点を意識すればあとは塗りながら慣れていくしかないでしょう。
(1)厚塗りしない!
目指すところは厚み1~2㎜。あまり厚く塗りすぎると材料が足りなくなってしまいますよ。そして、厚塗りすると乾くのにも通常よりも時間がかかります。最初は薄く塗るのは難しいと思いますが、意識してみましょう。
(2)コテを立てすぎない!
塗料や左官材料と違うところが材料の伸びの部分。繊維材なので伸びやすい材料ではありません。
コテを立てすぎると塗ったところが剝がれやすくなるので、伸ばすように・引っ張るように塗っていくのがベスト。動画も参考にしてみてください。
そして、最後の仕上げや、入隅・出隅/コンセントまわりなど細かいところはコテじゃなくて素手でもOK。ペタペタと乗せるようにシルクプラスターをくっつけていきましょう。