これからの建築の価値を高めるために、世界中から“いい”ものを探し、日本に広めるMYKE。立ち上げ当初に設定した7つのコンセプトは、“いい”を探し出す“基準”になっています。ここでは、7つのコンセプト一つひとつに込められた思いや背景をご紹介します。
今回は、特に想いがこもった2つ目のコンセプト「愛着がどんどんわいてくること」のお話です。
商品に対しての信頼感。
永くつづく関係性のために。
「愛おしいから、おすすめしたい。」そんなプロダクトとお客様、そしてその先のお客様への関係性を築いていきたいと思いました。わたしたち、MYKEブランドのメーカーやつくり手、お客様、お施主様と色々なつながりがある中で、全員で“これがいい”と思える部分を共感できる、そして広がっていくチームを想像しています。
提案する人も、提案される人も、双方にとってプロダクトに愛着がわき、どんどん商品のファンになってもらうことで継続的な関係性をつくっていく狙いがあります。商品をきっかけに会社間の距離が近くなることも理想です。“「共感」から「ファンを生む」”これこそが「愛着がどんどんわいてくること」というコンセプトのポイントなのです。
チームで商品を育てていく。
各ブランドの愛着がわくプロセスとは。
新しい商品を生み出すチームの努力。
MYKEとして関わりが深い「シルクプラスター」。
MYKEブランドから日本初上陸を果たした「シルクプラスター」。展示会で出会ってから販売まで、わたしたち自身が一番関わっている商品です。日本の環境にうまく導入できるよう自ら施工を試したり、どんなお問い合わせがあるか研究したりと、MYKEブランドの新しい主力商品として育てていっている最中です。だからこそ愛着がわき、自信を持ってお客様に提案できるのだと思います。
お客様から「ここにつかってみよう!」と適材適所の利用提案。
利用される方からの愛着度No.1「グラベルフィックス」。
「グラベルフィックス」は、導入したお客様が自ら、適材適所を探してくれて、成長していった商品でもあります。砂利安定材としての機能を日本で十分に活かし、今は、お寺や神社でも人気になっていますが、当初は、<砂利アート>などのデザイン性に着目していたので、このような日本独自建築のエクステリアとして活用があるとは夢にも思っていませんでした。まさに商品を育ててくれる「ファン」がついた商品だと思います。
日本の伝統を、海外にも向けて。
外国人から気づく、日本の魅力「JAPAN漆喰」。
「JAPAN漆喰」は、その本来の優れた性能をうまくアピールできていないと思っていた時に、急にホテルや外国人からのお問い合わせが増えた商品です。漆喰の建築は、日本の伝統文化とも深いかかわりがありますが、デザインだけではなく、そのオーガニックな性能の魅力を、国外の方が気づいてくれました。そしてわたしたちも改めてメーカーに足を運び勉強しなおしたことで、さらに「愛着」をもってご提案できるようになりました。
その他にも「レナガス」であれば、豊富なカラーバリエーションからお施主様ご自身が「チーズケーキという名前の黄色い外壁にしたら、屋根はどんな色が似合うかな?」など、家づくりではなかなか注目されない意匠(外観)にこだわりを持ちはじめることで、愛着をもってもらえたことや、「ティルコア」であれば「災害に強く、家族を守ってくれる建材」というような、屋根だけど、実は、こんなすごい特徴があるというところを知っていただくことで、信頼に近い「愛着」が生まれていっています。
「愛着」をキーワードに。わたしたちがめざすこと。
今はインターネットでなんでも探せる時代です。わたしたちが建材のセレクトショップとしてできることは、商品がつくられている現地に行き、話を聞いて、直接商品を仕入れて、日本のお客様に受け入れてもらえるように開発し、発信すること。多くの時間をかけて取り組んでいるその理由は「わたしたちも愛着がある商品を広めていきたい」という、強い想いからです。
MYKEブランドを利用された方々同士が、「自分の家にも使いたい」「他の人にもおすすめしたい」「わたしもこの商品を語れます!」というような「愛着」をもってくれて、事前とコミュニティをつくっていってくれる・・・なんてことが生まれていくと嬉しいです。
北海道のいち企業であるわたしたち。企業力ではなく、ブランドにかける想いを込めたこの「愛着」で信頼関係をつくっていくことが、必要だと感じています。